インプラント
歯を失ってしまった時、失った部分を補う治療法は「入れ歯」や「ブリッジ」の他に「インプラント」があります。
インプラントは、人口の歯根を顎に埋め込んで噛む力を骨で受け止める方法として、入れ歯やブリッジのように着脱の手間や残っている歯への負担がなく、見た目も自然な歯に近い優れた治療法です。
インプラント治療について
インプラントは、ブリッジ(橋渡し)と異なり、抜けた歯の両隣の歯を削らずに、人工歯根(インプラント)を入れることができるため、効果的な治療法の1つとも言われています。
インプラント治療のできない方
ご高齢で手術が難しかったり(その場合は、総入れ歯用の外科手術なしで入れられるミニインプラントがあります)、高血圧・重度の糖尿病等(良好にコントロールされていない場合)・心筋梗塞・狭心症・脳梗塞等で血液をサラサラにする薬を服用している場合は、手術ができないことがあります。
また、保険の入れ歯に比べて、治療費が高額になります。
インプラント治療の流れ
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1.調査・術前計画
まず、レントゲンなどによる十分な診断を行い、治療の計画についての説明を受けます。
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2.インプラント植立の手術
歯が抜けた所へインプラントを埋入した後、顎の骨にしっかりと固定されるまで、3~6ヶ月待ちます。
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3.人工の歯の取り付け
インプラントによるしっかりした土台ができたら、人工の歯を上にかぶせます。
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4.完了
インプラント治療後は、アフターケアとして正しいブラッシングを行うとともに、半年に一度は定期検診を受けてください。
インプラント治療Q&A
- インプラントの素材は何ですか?
- インプラントは、体の中で非常に安定した素材であるチタンでできており、骨とのなじみをさらによくするために、表面処理が施されています。
チタンは人工関節などさまざまな分野で使用され、生体親和性の高い材料として世界で認められています。
- インプラント治療を誰でも受けることができますか?
- 年齢の上限はありませんが、骨の成長がほぼ終了する16歳ぐらいから治療を受けることができます。ただし、心臓病や糖尿病などの持病がある人や、妊娠中の人などは受けられない場合があります。また、顎の骨の状態によっても受けられない場合があります。いずれの場合も事前に歯科医師とよくご相談ください。
- 治療費はどの程度かかりますか?
- インプラント治療は、自由(自費)診療扱いとなっていますので、保険が適用されません。
実際の治療費は、インプラントの種類や本数・かぶせる人工の歯の材質などによって異なりますので、詳しくは歯科医師とよくご相談ください。
インプラントの料金は、1本30万円を目安にしてください。
- インプラントはどのくらいもちますか?また、お手入れは?
- インプラント自体は、生体となじみの良いチタンでできています。長持ちをさせるのに重要なことは、自分の歯と同じような手入れをすることです。ブラッシングはもちろん、歯肉の健康状態や正しい噛み合わせのチェックをするため、半年に一度は定期検診をうけてください。
インプラントも含め、しっかりと定期検診を受けていれば、かなり長期間保つ事ができます。